転職で陥りがちな7つのケース

7 Common Cases

転職で後悔しないために。
皆さんが陥りがちな「よくある間違い」、7つのケース。

日々、転職相談の現場に立つパーソネルのキャリアカウンセラーが、過去に起こった実際の事例の中からよくある「間違い」をご紹介します。是非、皆さんの転職活動の参考にしてください。

Case 1会社はデータよりも、「相性」で選ぼう。

名古屋へUターンを考えています。在職中なので、なるべく簡単に転職先を探したいんですが

もともと名古屋出身。東京の大学を出て、そのまま就職しましたがそろそろ親も年老いてきたし、Uターンを考えてます。
ただ、在職中で忙しいので基本的に転職活動は簡単に済ますのが希望。なるべく電話とメールのやりとりで転職先を探したいんです。もちろん自分のキャリアデータと希望はお伝えするので、どこか自分に合う会社、紹介してくれますか?

企業と人は「相性」が大事。データだけで転職先を決めるのは危険です。

会社選びと結婚相手選び。両方とも、お互いの相性が大事、という点では同じではないでしょうか。あなたが結婚相手をデータだけで決めることはないように、やはり会社もデータだけで決めることは難しいと思います。
特にパーソネルでは、実際にお会いしてお話することなく本当にご納得いただける会社のご紹介はできないと考えています。

特殊な場合を除き、遠隔地の方は出張カウンセリングも承りますので、お忙しい方もまずはお会いするところから始めてみませんか。

データマッチングでは得られない、本当にあなたに合った会社を必ずご紹介させていただきます。

その後のお話

実際にお話をさせていただくと、Uターンが目的ではなく実は会社の上司との人間関係に転職理由があったことが判明。そこで会社の社風・雰囲気がマッチングするという視点で会社をご紹介。現在は良好な人間関係の中で、思う存分実力を発揮していらっしゃいます。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 2転職に失敗してしまった!そんなときは「前職出戻り」の道もあり。

衝動的な転職に後悔。また次を探そうかどうか迷ってます。(男性・27)

勤めていた会社からは評価をいただいており、仕事にやりがいもありました。
しかしある時、急な配置転換を「降格人事」だと思い、会社に裏切られたような気がしてそれがもとで結局転職してしまったんです。衝動的な転職でもあり、その後もなかなかうまくいかず悩んでいたとき、偶然前職の上司にお会いすることがあって相談してみました。
そこで初めて、降格人事などではなく、自分のキャリアアップのための配置転換人事だったことを知らされたんです。ショックでしたね。結局、自分が独りよがりに判断してしまったからだと思うと…。
前職に特に不満があったわけではなかったので、悔やんでも悔やみきれません。今は正直、辞めたのを後悔してます。今の職場もうまくいかないのでそろそろまた次の転職先を探そうかな…と考えてます。

前職に「出戻り」をぜひ、有力な選択肢として考えてみては?

それなら、素直に前職への「出戻り」の道を選んではどうでしょう。
カウンセリングをしていますと、お話の中で「本当は前職に戻りたいんだな」と感じとれる方もいらっしゃいます。それも、頑張っていた方ほど、戻りたいと思う傾向が強いようです。

転職のきっかけはいずれもささいな人間関係のつまづきや、思いこみのケースがほとんど。

勢いづいて辞めたので、いまさら頭を下げてもどるのは「カッコ悪い」と思ってるのは案外、本人だけだったりするものです。

その後のお話

「思いきって前職に復帰できるようその上司に頼んでみては?」というアドバイスを受けて、前職復帰に成功。慣れた環境の中、以前にも増して活躍されていらっしゃいます。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 3年齢」と「転職」、その気になる関係とは?

今年43歳になりますが、将来に行き詰まりを感じて転職を考えています。(男性・42)

長年勤めてきた会社ですが、今度配属された上司との人間関係がうまくいかず、社内の出世コースからどうも外れてしまったようなんです。ただ、自分としてもまだまだこれから年収面でも、キャリア面でも上を目指していきたい。こうなったらもう転職という選択肢しかないのでしょうか。
ただ転職は初めて。しかもこの年齢です。
調べてみたら、求人の年齢制限もせいぜい30代前半までのところがほとんど。転職に不安はありますが、このままこの会社に居続けても今後出世の道はない。悩んでいます…。

ベテランの方は特に、前職の成功体験を引きずってしまいがち。別の選択肢を考えてみませんか。

お気持ちはよく分かります。
が、職歴は長いほどその会社の成功体験やイメージがしっかり身についてしまっているもの。また悲しいことですが、人は年齢を追うほど「順応性」が低くなってしまいます。
したがって、せっかく転職できたとしても「前の会社はこうだった」と思うことが多く、周囲に疎まれる危険性も高いのです。そして転職を繰り返すという悪循環に…。

現在の会社でうまくいかない、ということをもう一度見つめ直してみませんか。結局は自分の心の持ち方次第、ということもあります。

今の職場で培われた人間関係はあなたにとっても貴重なはず。

今まで身につけたスキルを武器に、社内でもう一度評価を得られないか考えてみましょう。

その後のお話

「会社内で部署転換の希望を出してみては?」というアドバイスを受け、部署を移動。新たな気持ちでスタートしたことでうまくいくようになり、転職をしないで済んだということです。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 4年収」or「社風・やりがい」…あなたはどっちを選択しますか?

「年収」か「社風・やりがい」か…迷った末の決断が間違えていたようなんです。(男性・33)

実は、内定を2社いただいていたんです。
パーソネルさんからの紹介は自分のこれまでの経験を活かせるA社。他の紹介会社さんからは年収アップが見込めるB社でした。

迷った末に、結局年収アップのB社を選び、入社しました。しかし、いざ入社してみると全く初めてのことばかりでこれまでのスキルも活かすことができずストレスが溜まるばかり。
当然評価も低く、結局再度転職活動を始めることに。自分の選択が間違っていたんでしょうか?

年収アップはそれだけのリスクがあることを忘れずに。

年収アップを取るか、それとも社風や仕事のやりがいを取るか。ある意味、究極の選択ですよね。
パーソネルでも、そのどちらが「必ずいい」ということではなく、人や時期によってアドバイスを変えています。

ただ、確かなことは年収アップを約束されるということは、当然会社側にはそれに見合った「結果」を出すよう期待されているということ。
それだけによほどの努力をしなければ難しいでしょう。
年収を望むのであれば、新しいことにチャレンジして即戦力になるまでの苦しさに耐えられるか、自分にそれだけの覚悟があるか、もう一度問い直してみましょう。

その後のお話

「今回の転職は、ぜひやりがいと社風で選びましょう。」というアドバイスを受け、前前職のスキルが活かせるD社に入社することになりました。現在は活き活きと活躍されていらっしゃいます。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 5安易な「転職グセ」には要注意!

嫌ではないけれど、なかなか今の会社に慣れなくて

3ヶ月前に転職したばかりですが、どうも今度の会社の社風が自分に合ってないような気がするんです。職種は経理で、仕事内容的にはスムーズにできていると思うのですが、その会社にいる人たちの考え方がいちいち合わないんです。
どうせなら、納得のいく会社で一生勤めたいと思うからこそ、そうしたちょっとした差異が気になります。
ただ、それだけでまた転職をするのも軽率だと思うんですが…。

転職してすぐは誰でも思い悩むもの。時間が解決する場合がほとんどです。

まだ今の職場に勤め始めて1年も経たないのですから、慣れなかったり、迷いが生じるのは当然でしょう。私にもそういう経験がありますよ。
その時の実感から言えるのは、前職で成功している人ほどそういう状態に陥りやすいということ。

過去の栄光が「こんなはずじゃなかった」と邪魔をするんです。
ここはひとつゆったり構えて、功を焦らずじっくり取り組んでみましょう。「ちょっと違う」という理由だけでなんとなく転職する人は、結局転職を繰り返してキャリアが毎回リセットされることになります。
一度転職したら、最低2年は腰を据えて頑張ることをおすすめします。

その後のお話

「最低2年は続けないと転職市場では評価を得られません」というアドバイスを受け、2年間勤務。2年後、再度転職活動をし、見事に自分の本当に合う会社への転職に成功。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 6キャリアチェンジの「賞味期限」は結構早い?

今の仕事の適性に悩んでます。もっと自分を活かせる仕事を探すべきでしょうか?(男性・25)

新卒でシステム会社に就職し、SEとして3年間仕事をしてきました。
しかし、3年間やってきてどうもSEという仕事が自分に合わないような気がするんです。
本来は人に教えることや人とのコミュニケーションが好きで、もしそれを仕事に活かしたらもっと楽しくなるんじゃないか、と思うこともしばしば。
慣れた職場ではあるんですけど…このままでは自分の適性を活かせないのかと思うと、果たしてこのままでいいのかと悩みます。

キャリアチェンジと年齢は深い関係に。するならタイミングを見極めて。

キャリアチェンジは、年齢と密接な関係にあるのが実情です。

例えば、20代前半であれば全く違う職種への180°転換はほぼ可能。資格をとるために勉強をして、次の仕事で活かすというケースもこの年代なら大丈夫です。
しかし30歳を過ぎると角度は45℃ぐらいに急降下(つまりほぼ近い職種へのチェンジしかできなくなる)、40歳を過ぎるとほぼ無理…となってきてしまいます。

どれだけ優秀な人でも年とともに順応性が低くなっていくことと、若ければまだ方向転換がきくだろうと企業が判断するのがその理由です。
したがって、キャリアチェンジを考えるならとにかくできるだけ早く!が私たちのアドバイスです。

その後のお話

「コミュニケーションスキルが高いので、人事の仕事が向いているのでは?」というアドバイスを受け、人事職での転職に成功。現在は人と人とをつなぐお仕事に納得して活躍されていらっしゃいます。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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Case 7ツール(語学力)とキャリア(実務経験)はまったく違うもの。

留学をして英語には自信がある私。ぜひ英語を活かした仕事に就きたいと思っています。(女性・25)

新卒から塾講師を1年経験。その後、ずっと憧れていた海外に語学留学をしていました。
はっきり言って、英語のコミュニケーションには自信があります。
是非、英語力を活かした仕事に就きたいと思ってます。

英語はあくまでプラスアルファのツール。それだけでは転職は難しいのがホントのところです。

きっとすばらしい英語力をお持ちなのでしょうね。
ただ、残念ながら留学される前のお仕事が塾講師で、いわゆる会社に入って組織の中で仕事をした経験が全くないようです。

厳しいようですが、転職市場にとって英語力はプラスアルファのツールに過ぎません。企業のニーズとしては基本となるコアな実務経験が必要になってくるのです。

まずは、営業や経理など英語以外の汎用性のある仕事で実務経験を積むことをおすすめします。
英語力はその後でプラスアルファの武器、として活かすのも遅くはありませんよ。

その後のお話

「まずは実務経験を」というアドバイスを受け、自動車部品メーカーで営業アシスタントを経験。その後再度転職に挑戦し、見事に同種の部品メーカーの海外営業職で英語を活かした業務に就くことに成功しました。

このように、転職はあらゆることを想定した上で慎重に検討するもの。ひとりで下した判断は即断的・感情的になりがちです。
「どうしたらいいだろう?」「こんなときどうするの?」と思ったら是非一度ご相談ください。

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