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面接がうまくいかない…知っておきたい
うまくいく面接のコツとは
「面接で自分のことをうまく伝えられない」、「予想外の質問がくると頭が真っ白になってしまう」など、面接に苦手意識を持つ人は少なくありません。書類選考は通過しても、その後の面接でいつもつまずいてしまう…そんな人もいるでしょう。
どうして面接に苦手意識を持ってしまうのでしょうか。その理由は人それぞれですが、事前の準備と工夫次第で面接の結果は大きく変わってきます。
この記事では、転職活動の面接で行き詰っている方のために、面接がうまくいかない理由やうまくいくための対策、面接官が見ているポイントをご紹介します。

目次
面接がうまくいかないのはなぜ?
コロナ禍に入り、外出規制に伴いWeb会議システムを用いた会議や面接が一般的になりました。2023年5月にWHOが新型コロナの緊急事態宣言の終了を発表し、2023年7月現在では採用活動も従来のかたちに戻りつつあります。
人事のトータルソリューションを提供する株式会社ベクトルが就職活動や転職活動で面接を受けたことがある男女を対象に行った調査によると、90%が「直接会って面接した」という結果でした。大半の人が対面での面接を実施したという結果から、面接対策は対面での実施を考慮して準備する必要があるといえます。

株式会社ベクトルによる調査から一部抜粋
- 調査日:
- 2022年12月9日~12月15日
- 調査方法:
- インターネットによる選択・記述式回答
- 調査対象:
- 就職活動や転職活動で面接を受けたことがある人
- 調査人数:
- 高校生を除く18歳以上の男女500人(女性73%、男性27%)
また、同調査で「面接を受けるのが得意かどうか」の質問も行ったところ7割以上が苦手意識を持っているという結果もでています。転職活動で避けては通れない面接ですが、多くの人が苦手意識を持っていることがわかります。それでは、なぜ多くの人が面接に苦手意識を持ってしまうのでしょうか。

株式会社ベクトルによる調査から一部抜粋
- 調査日:
- 2022年12月9日~12月15日
- 調査方法:
- インターネットによる選択・記述式回答
- 調査対象:
- 就職活動や転職活動で面接を受けたことがある人
- 調査人数:
- 高校生を除く18歳以上の男女500人(女性73%、男性27%)
実は、面接が苦手、うまくいかないと悩んでいる人に共通して当てはまる特徴があります。これまでの面接を振り返り、以下項目に該当していないか確認してみてください。
- 質問対策をしているか
- 自分自身の強みを分かっているか
質問対策をしているか
面接対策をしている人とそうでない人では選考結果に大きく差が生まれます。その場の雰囲気やアドリブでなんとかなると思っている人もいますが、質問対策をしていないが故に、想定していない質問に焦ってしまい、伝えたいことがうまく話せないこともあります。面接官は応募者に対して、質問を受けた時の反応や返し方、話している時の態度を見ています。そのため、焦っている反応や質問に対する回答になっていない返し方によって、準備不足であることを直ぐに見透かされてしまいます。準備不足=入社したい意欲が感じられない応募者を、企業は採用したいと思うでしょうか。応募企業に入社するためにどこまで準備してきたかが、企業に向けた重要なアピールになります。
自分自身の強みを分かっているか
面接では自分の強みを客観的に理解できているかどうかも合否を左右します。自分の強みを把握できていない人は案外多くいます。表面的な自己PRはできても、「面接官に刺さらなかった」、「自分の良さが説明できずそのまま終わってしまった」という経験はないでしょうか。限られた面接時間の中で、「真面目さが強み」と言われても本当かどうか確認することは難しいですし、「コミュニケーション力に自信がある」と言われても、面接中に声が小さかったり下を向いていてなかなか目が合わなかったりすると信憑性に欠けます。自身の強みを理解することに加えて、面接時にどのように伝えれば説得力が増すかまで考える必要があります。
転職活動は自分自身を知ることから始まります。自分がどんな人間なのか、何をしたいのかがまとまっていなければ企業側に熱意・想いは伝わりません。
面接がうまくいかないと感じている中で、具体的に何から始めたら良いか分からない人は、まずはキャリアカウンセラーに相談することをおすすめします。パーソネルでは、本音にこだわったカウンセリングを大切にしています。転職を考えている理由や転職活動がうまくいっていない人の悩みなど、あなたの胸の内をお聞かせください。一緒にキャリアプランを考えていきましょう。
面接で失敗しないために
ここからは、前項で述べた面接がうまくいかない人の共通点から、解決策を考えていきます。
自分に合った企業を探す
自分に合う企業とは、「自分の適性に合った仕事内容なのか」や「企業の社風に共感できるか」などさまざまですが、まずはこれまでの経験やスキルを活かすことができるか考えてみてください。転職の場合、企業が応募者に求めることとして、「即戦力になるか」、「どのように貢献してくれるか」が挙げられます。そのため、自分に合う企業か判断する基準は、やりたいことが実現できると同時に、即戦力となって活躍できるかどうかです。未経験業種・職種への転職を希望しているため即戦力になると言い難い場合は、未経験なりにどのような努力をしているのかアピールしましょう。例えば、仕事上必要になる資格の事前勉強や、実践的な知識を得るためにWebサイトを作る、ライティングスキルを磨くためにブログを書くなど、その企業で働くための努力が目に見えるような実績を作ることがポイントです。
質問に対する回答を準備する
面接でよく聞かれる質問の一例を参考に、回答を準備しておきましょう。
●面接でよくある定番質問
- 志望動機を教えてください
- 前職の退職理由を教えてください
- 長所と短所は何ですか
- どういった時にやりがいを感じますか
- 挫折や失敗経験を教えてください
ここで大切なことは、話す内容を丸暗記するのではなく、「これだけは面接官に伝えたい」と思うことを整理して頭の中に入れておくことです。丸暗記すると、一語一句間違えないように話そうとしてしまうため、不自然な話し方になってしまったり、一言でも忘れてしまうと、その後の内容も全て頭から抜けてしまったりすることがあります。話の流れを頭の中で組み立てておくぐらいの感覚で、各質問で「必ず言いたいこと」だけは頭に入れておくようにすると、面接時に落ち着いて話せるようになります。
自己分析をして強みを知る
仕事における強みには2種類あると言われています。1つ目は責任感やコミュニケーション能力、穏やかさなどといった、人の内面的な長所のことです。2つ目は資格の保有や社会経験を通して得られるスキル・実績です。自身の特徴や客観的なスキルを棚卸しして、自分自身の強みを整理しましょう。ポイントは、自分目線で強みを挙げるのではなく、応募企業が求めている人物像や必要としている知識・スキルを汲み取り、企業目線でアピールポイントを考えることです。数多くの強みをアピールしたところで、その強みが企業の求めているものでなければ採用には繋がりません。長所やこれまでの経験を通して学んだこと・得た知識、スキルの中から、応募企業に求められていることを選定基準にして、自己分析をしてください。
ここまで、面接がうまくいかない人に向けた対策をお伝えしてきましたが、自分1人では整理しきれなかったり、考え方が分からず悩んだりすることもあるでしょう。その際は、ぜひパーソネルにご相談ください。

面接がうまくいく人の特徴
以下では面接に通りやすい人の特徴を4つご紹介します。
- 1.第一印象が良い
- 2.自信を持って話している
- 3.具体例を交えた説明ができる
- 4.面接する企業について調べている
1.第一印象が良い
面接に限らず、第一印象は人間関係において非常に重要です。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱する「メラビアンの法則」では、第一印象に影響をもたらす要素として視覚情報と聴覚情報、言語情報があり、それぞれ視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%の割合で第一印象を決めているとしています。視覚情報とはすなわち、その人自身の身だしなみや表情などの見た目のことです。面接においては、服装・髪型を整えておくことももちろんですが、それだけでなく表情が不自然でないか、口角が上がっているかなども意識しましょう。ちょっとした心がけで第一印象を格段に良くすることができます。
2.自信を持って話している
面接に通りやすい人は、「目を見て自信を持って話す」を意識しています。面接時は緊張がゆえに目が泳いでしまったり、無意識のうちに俯き気味になってしまったりします。特に質問に対する答えを考えている時は、表情や態度を見られているので注意しましょう。目線を外しすぎてしまうと、自信のない印象や暗い印象を与えてしまいます。面接当日に緊張して視線をそらしてしまうことがないように、面接練習の段階から目を見て話すことを心がけてください。
3. 具体例を交えた説明ができる
自分自身のスキル・強みを把握するだけでなく、面接官に具体的かつ論理的に説明できることも、面接が通りやすい人の特徴と言えます。成功を収めたプロジェクトの概要を話すことや前職の肩書きをアピールすることに必死になってしまうケースがありますが、残念ながら本当の意味で自身のスキル・強みが面接官に伝わっているわけではありません。具体的に、自分がどのように考えて行動し、取り組んだ結果どうなったのか、どのような強みを活かしてどう貢献したのかなど、面接官がその時の状況を想像できるくらい具体的なエピソードトークであることが重要です。
4.面接する企業について調べている
そもそも面接に通りやすい人は、予めリサーチをしたうえで自分に合った企業に応募するのはもちろんですが、面接の前にその企業についてできる限り調べてから臨んでいます。なぜなら企業研究を通して、事業方針や取り組み、働いている社員の考え方とそこから感じ取れる職場の雰囲気などを知ることができます。そうすることで、自分自身の考えやキャリアプランと企業側が目指す方向性が合致していることを確かめられると同時に、企業側が求めている人物像が見えてきます。転職を成功させるポイントは、「この人なら活躍してくれる、貢献してくれる」と面接官に思ってもらうアピールができるかどうかです。そのためには、応募企業を徹底的に研究して理解を深めることが必須です。
予想外の質問がきたら?
面接中、思ってもみなかった質問をされ、答えに詰まってしまった経験はないでしょうか。定番の質問と一緒に対策しておきたいのがこの「予想外の質問」です。一見、仕事内容に関係ないと思える質問にも、面接官には応募者の人間性を把握する明確な目的があります。
予想外の質問で何が分かるのか
面接官が予想外の質問をする目的は、応募者の「瞬発力」「柔軟性」「適応力」などを見極めることです。
- 瞬発力:瞬時に対応できる力
- 柔軟性:臨機応変な処置や相手の意見に合わせられる性質
- 適応力:慣れない環境の中でもいつも通りのパフォーマンスを発揮できる力
仕事をするなかでイレギュラーな事態はつきものです。予想外の質問を投げかけた時の応募者の対応をもとに、「イレギュラーな事態が発生した時に対応する力があるのか」、「どのように対応していくのか」を判断しているといえるでしょう。
また、予想外の質問は予行練習がしにくいので、応募者側の反射的なリアクション、つまりは本性が見え隠れしやすくなります。そのため人柄や性格、個性を見極める手段にもなります。
予想外の質問の例と回答するときのポイント
予想外の質問の例を3つご紹介します。その質問の意図と回答するときのポイントも解説しますので、あわせてチェックしてみてください。
・最近どんな本を読みましたか
応募者の興味のある分野を知ることと、瞬時のプレゼンテーション力を確認するための質問です。本の内容も重要ですが、何よりもシンプルに分かりやすく説明できるかが重要です。タイトルと著者名、本の概要に加え、自分の考えを添えて答えられるようにしましょう。
・一緒に仕事しづらいと思う人とどうやってうまく働きますか
対人関係においてのトラブルの対処法やコミュニケーション能力、マネジメント能力を確認するための質問です。応募者本人と合わない人が同じ部署やチームになった時にうまくやっていけるかを知るために、特にマネージャー層の採用面接で頻度の高い質問となります。過去に克服した事例があればその時の工夫や努力したこと、解決策を簡潔に伝えられると良いでしょう。
・今日の面接を自己採点したら何点ですか
自分自身の行動に対して客観的に評価できるか、また、具体的に改善点を提示できるかを確認するための質問です。全力を出せたのであれば高得点をつけても問題ありませんし、謙虚さをアピールしたいのであれば低得点をつけても良いです。面接官が知りたいのは点数そのものより「なぜその点数をつけたのか?」です。この質問を受けた場合は、点数だけでなく採点の理由もしっかりと伝えられるようにしましょう。
予想外の質問に関して、面接官は回答内容よりも、反応や対処方法を見ています。焦らずに自分の思いを正直に回答することがコツです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。面接がうまくいかない原因とその対策についてご説明しました。
応募したい企業の社風や求めている人物像に対して、自分がどのようにマッチするのか、どうやってアプローチするのかを考え、面接準備を進めてみてください。とは言っても、面接準備は具体的に何から始めたらよいのか分からず不安を抱く人もいるかと思います。その場合は一度キャリアカウンセラーに相談し、アドバイスをもらうことをおすすめします。
パーソネルでは、転職のプロがまずはあなたの思いを丁寧にヒアリングします。キャリアの悩みに多く向き合ってきたプロとして最善の選択をアドバイスします。一人ひとりに親身に向き合うことを信条に、お悩みに寄り添った対応を心がけていますので、まずはお気軽にご相談ください。
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