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Web(オンライン)面接のやり方が分からない人へ!
新型コロナウイルスの蔓延により「対面で話す」以外のコミュニケーションが広がりました。その一つがWeb会議システムです。転職活動においては、「Web(オンライン)面接」が多くの企業で導入されるようになりました。Web面接とはZoomやGoogle Meet等のツールを利用してオンライン上で面接を行うことです。ネット環境とツールさえ用意できればすぐに実施でき、遠隔地からも選考に参加できるため、対面に比べて手軽な面接であるといえます。
ただ、オンラインでの面接はまだまだ一般的に浸透しているとはいえないようです。株式会社ネットオンが運営する「採用係長の採用アカデミー」による調査では、Web面接の導入率はわずか18.7%という結果となりました。導入状況を都市部(東京都、愛知県、大阪府、福岡県)と都市部以外で比較すると、都市部では23.2%、都市部以外では16.4%と地域により差があることがわかります。

株式会社ネットオンによる調査から一部抜粋
- 調査名:
- コロナ禍におけるWeb面接の導入実態調査
- 調査対象:
- 『採用係長』利用事業所における人事・労務担当者様(業種区分無し)
- 有効回答数:
- 300
- 調査期間:
- 2021年6月21日(月)~7月4日(日)
- 調査方法:
- インターネット調査

エン・ジャパン株式会社による調査から一部抜粋
- 調査方法:
- インターネットによるアンケート
- 調査期間:
- 2017年10月2日~10月31日
- 調査対象:
- 『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )利用者
- 有効回答数:
- 8,801名
また、groovesの調査では、Web面接を実施している企業に「オンラインでの面接と対面面接を比較して選考の通過率に変化があったか」尋ねると、「変わらない」が最も多く84.8%となりました。また入社後のパフォーマンスの違いについても9割以上の企業が「感じない」と回答。面接の方法によって採用の難易度や採用後のパフォーマンスが変化することはないという結果となりました。

増加傾向にはあるけれど、日本全国で一般的に普及しているとまでは言えないWeb面接。在職中の方であれば、職場でのオンライン会議が導入されていれば操作は一通り行えるかもしれません。しかし、面接となると何を準備すれば良いか分からず戸惑うこともあるでしょう。
そこで、今回は初めてのWeb面接を控えている方に向けて、押さえておきたいマナーや事前準備、注意点について解説します。

Web(オンライン)面接と対面面接の違いとは?
オンライン上で行うWeb面接と実際に企業に足を運んで行う対面面接。両者にはどんな違いがあるでしょうか。
Web面接と対面面接を比較すると以下の違いがあることがわかります。
Web面接は場所の指定がないため日程調整がしやすく、面接会場となる応募企業までの移動時間や交通費がかからないというのが大きな特徴です。
対面面接は、同じ空間で会話ができるので、コミュニケーションがとりやすく、相手の雰囲気を汲み取りやすいという特徴があります。実際に会社に足を運ぶことで、求職者は働くイメージも湧きやすいでしょう。
このようにWeb面接と対面面接にはさまざまな違いがあります。ここからは両者のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
Web(オンライン)面接のメリット
Web面接の大きなメリットは次の通りです。
- 移動がないので時間やコストがかからない
- 日程調整がしやすい
移動がないので時間やコストがかからない
Web面接はインターネット回線とパソコン、アプリなどツールの準備さえできればどこでも参加することができます。面接会場となる応募企業までの移動時間や交通費がかからないことはWeb面接の大きなメリットでしょう。在職中で忙しい方でも移動時間がない分、日程が組みやすくなります。また遠方に住んでいる方でも交通費や宿泊費を気にすることなく面接を受けられるので、応募する企業の選択肢が広がります。
日程調整がしやすい
Web面接は履歴書・職務経歴書などの一般的な面接書類のほかに準備するものがほとんどないため、応募者と企業側の都合さえあれば即日面接を行うこともできます。また応募者側は移動がないため、対面面接よりも限られた時間で多くの企業の面接をこなすことが可能になり、効率的に転職活動を進められます。
Web(オンライン)面接のデメリット
Web面接のデメリットは次の通りです。
- 表情や声の抑揚が伝わり辛い
- 通信トラブルが発生する可能性がある
表情や声の抑揚が伝わり辛い
Web面接は画面越しで行うため、表情や声の抑揚、雰囲気が伝わり辛いというデメリットがあります。相槌を打ちすぎるとツールや通信状況によっては相手の声をかき消してしまうこともあるため、適度なタイミングを見計らったり頷くだけにしたりなどの工夫が必要です。また画面を見て話すと相手と目を合わせられないというのもコミュニケーションが取りづらい原因の一つです。Web面接では普段以上にゆっくりはっきり話し、表情や相槌にも気を配る必要があります。
通信トラブルが発生する可能性がある
Web面接では通信状況によって、画面がフリーズしたり音声が途切れたりといったトラブルが発生する可能性があります。オンラインミーティングのツールは年々進化しており安定性も増していますが、通信トラブルはいつ起こるか分かりません。通信トラブルが起こったからといって落ちてしまうことはないので、焦らず冷静に対処するようにしましょう。
対面面接のメリット
対面面接のメリットは次の通りです。
- コミュニケーションが取りやすい
- 実際の職場を見ることで働くイメージがつきやすい
コミュニケーションが取りやすい
対面面接では実際に面接官と対峙することでお互いに目を見てコミュニケーションをとることができ、テンポ良く会話ができます。ちょっとした表情の変化や声の抑揚が伝わりやすいため、面接官に自分の雰囲気を汲み取ってもらいやすい特徴があります。対面面接は話しやすく、双方の気持ちが伝わりやすいことが大きなメリットです。
実際の職場を見ることで働くイメージがつきやすい
対面面接では応募企業に実際に足を運んで面接を受けます。面接後には職場見学をさせてもらえるケースもあります。実際の職場を見ることで、どんな雰囲気の会社なのかを知ることができ、自分が働く姿もイメージしやすいでしょう。
対面面接のデメリット
対面面接のデメリットは次の通りです。
- 移動時間や交通費がかかる
- 日程調整が難しい
移動時間や交通費がかかる
対面面接では、面接会場となる応募企業までの移動時間や交通費がかかります。面接の交通費は基本的に応募者負担になるため、面接のために時間もコストもかかってしまうことは応募者にとって少なからず負担となります。移動時間や交通費を考慮して、求人を探す必要もあり、結果的に転職先の選択肢が狭まってしまうこともあります。
日程調整が難しい
対面面接は時間や場所が限られているため、移動時間も考慮して面接を組む必要があります。在職中の場合は、平日に日中に応募先の企業まで面接に出向く時間を捻出するだけでも大変でしょう。応募者が有給を申請するか、企業にお願いして面接を夜や休日にしてもらうなどが必要になることもあります。
Web(オンライン)面接と対面面接、両者の特徴を押さえて対策を
Web面接と対面面接にはそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットも異なります。Web面接は手軽にできることから応募者側にも企業側にもメリットが大きいですが、対面ならではのメリットも存在します。どちらの面接方法を実施するかは企業によるため、Web面接、対面面接両方に対応できるようにしておくことが大切です。
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Web(オンライン)面接で必要な事前準備
初めてWeb面接を受けることになったけど、何を準備すれば良いか分からないとお悩みの人もいるかもしれません。
株式会社ビズヒッツによる「WEB面接のために準備したこと」の調査によると、「身だしなみを整える」が1位でした。2位は「カメラ映りを工夫する」3位は「背景をキレイにする」と、画面に映る自身の印象に気を配る回答が多くありました。5位「機材の購入」7位「通信状況のチェック・整備」などWeb面接ならではの環境設定もランクインしています。

株式会社ビズヒッツによる調査から一部抜粋
- 調査対象:
- WEB面接をした経験がある人
- 調査日:
- 2021年6月4日~18日
- 調査方法:
- インターネットによる任意回答
- 調査人数:
- 482人(女性287人/男性195人)
ランキングの内容を参考に、Web面接に必要な準備物や環境を具体的に紹介していきます。
Web(オンライン)面接に向けて準備するべきアイテム
Web面接の経験者は、面接の準備として必要機材を購入しています。適切な機材を購入することは、ランキング上位の身だしなみや、カメラ映りなど第一印象を良くすることにも繋がります。
Web面接に向けて準備しておきたいアイテムは次の5つです。
- 1.PC
- 2.Web(オンライン)面接用ツール
- 3.Webカメラ
- 4.イヤホンマイク
- 5.ライト
各アイテムは当日スムーズに使用できるように前もって準備し、事前に動作確認を行っておきましょう。それぞれのアイテムについて詳しく解説します。
1.PC
Web面接に必ず必要な機材はPCやタブレットなどの端末です。スマートフォンでも問題ありませんが、PCの方が画面が大きく、処理能力が高いためトラブルも起きにくいという利点があります。可能であればPCを用意することをおすすめします。
2.Web(オンライン)面接用ツール
Web面接に必要なツールを確認しておきましょう。面接の数日前に企業側から使用するツールのURLが届きます。アプリのインストールやアカウントの発行が必要なものもあるので、事前に使用ツールを確認しておきましょう。
3.Webカメラ
ノートPCの内蔵カメラは位置が低く、相手を見下ろす形になってしまうことがあります。映り方によっては印象があまり良くありません。可能であれば角度を自由に変えられる外付けWebカメラを用意することをおすすめします。画角を調整し、背景をすっきりさせることもポイントです。
4.イヤホンマイク
ノイズキャンセリング付きのイヤホンマイクを用意することで、自分の声が相手に聞こえやすくなります。イヤホンマイクは無線型より有線型の方が通信が安定するためおすすめです。
5.リングライト
明るく健康的な顔色に見せるため、リングライトなどの照明器具を用意しておくと良いでしょう。Web面接の照明は、自然な色合いの昼白色や暖かい色合いの電球色がおすすめです。前述のランキングではWeb面接のために準備したことで「身だしなみを整える」が1位でした。髪型や服装に気を配ることはもちろん、明るい雰囲気を演出するためにもライトも大切なアイテムといえます。
Web(オンライン)面接に向けて準備するべき環境
Web面接は自宅から参加することが多いため、室内環境の準備も行う必要があります。準備するべき環境は次の通りです。
- ネット環境
- Web面談に適した場所
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
インターネット環境
Web面接の事前準備ではインターネット環境の確認が必須です。ネット回線が安定しているか、スマートフォンで面接をする場合はデータ通信量が足りるかなどを事前にチェックしましょう。回線は有線LANのほうが安定しているため、可能であれば有線がおすすめです。面接直前には使用デバイスの充電確認も忘れないよう注意しましょう。
Web面談に適した場所
Web面接に適した場所を準備することは、自身の印象を良くすることに直結します。Web面接にはできる限り明るく、人の出入りがなく、静かで声の出しやすい場所から参加するようにしましょう。時間帯によっては逆光になってしまうこともあるので、窓際で面接をする場合はカーテンを閉めておきましょう。雑音が入ると面接に集中できなくなる恐れがあるため、周囲の音には注意が必要です。また、背景にも気を配るようにしましょう。
Web(オンライン)面接の流れやマナー
ここでは当日の流れやマナーを紹介します。Web面接の流れは次の通りです。
- 1.不要ソフト・アプリの非通知設定をする
- 2.5分前にはログインを済ませる
- 3.音声確認をする
- 4.Web面接開始
- 5.企業側の退室を待って接続を切る
1.不要ソフト・アプリの非通知設定をする
面接中にPC内の通知音が鳴ってしまうと失礼にあたります。面接前には不要ソフト・アプリを非通知に設定しておきましょう。手元にスマートフォンを用意する場合も同じく、通知音が鳴らないようマナーモードにしておくと良いでしょう。
2.5分前にはログインを済ませる
面接当日は、余裕をもって5分前にはログインを済ませておきましょう。ぎりぎりにログインして何かトラブルがあれば遅刻になってしまうため印象が良くありません。早めにログインしても企業側の入室許可がなければ会議は始まらないので、時間までしばらく待機します。
3.音声確認をする
待機中にマイクやスピーカーの音声確認をしておきましょう。入室後に相手の声が聞こえない等のトラブル防止に繋がります。時間になり通話が繋がったら明るく笑顔で挨拶をします。
4.Web面接開始
無事繋がったらWeb面接のスタートです。面接中は対面の面接と同じく、面接官の質問をよく聞き、落ち着いて回答していきます。
5.企業側の退室を待って接続を切る
面接終了後は座ったまま会釈を行い「ありがとうございました。失礼いたします」とお礼を述べます。退出ボタンは企業側が退出してから押すようにしましょう。もし企業側から「どうぞ終了してください」と言われた場合は「失礼いたします」と一言添えて通話を切ります。
Web(オンライン)面接で好印象を与えるコツ
Web面接は対面ではない分、細かな表情や声色の変化を伝えることが難しい側面があります。Web面接で面接官に良い印象を持ってもらうにはどうすれば良いのでしょうか。
面接官に好印象を与える、Web面接ならではのコツを以下でご紹介します。
- 表情やリアクションを大きめにする
- 普段より大きな声でゆっくり話す
- 目線はカメラに向ける
- 背筋を伸ばして上半身を映す
- 部屋を片付け背景をすっきりさせる
これらはWeb面接に限らず、社内でのオンライン会議や商談でも使えるテクニックのため、ビジネスパーソンに必須の知識ともいえます。
表情やリアクションを大きめにする
Web面接では、対面より表情やリアクションが伝わりづらくなります。そのため、Web面接では対面だと少しやりすぎなくらいの声のトーンや明るさがちょうど良いでしょう。相槌やリアクションもなるべく大きめにすることで、「しっかり話を聞いている」ことが伝わります。表情の変化やリアクションをやや大きめにすることがWeb面接で好印象を与えるコツです。
普段より大きな声でゆっくり話す
Web面接では、普段より大きい声でゆっくりと話すことを意識しましょう。通信速度によってタイムラグが発生するため、相手に声が届いているか確認しながら話すことが大切です。口角をしっかり上げ、ワントーン上の声で話すと良い印象に繋がります。
目線はカメラに向ける
Web面接ではカメラを見て話すことを意識しましょう。画面に映る面接官を見てしまいがちですが、画面を見て話すとうつむき加減の暗い印象になってしまいます。カメラを面接官の目と考え、カメラに目線を合わせながら話すことが大切です。
背筋を伸ばして上半身を映す
Web面接でも対面と同じく、姿勢を正して座ることが大切です。画面には顔だけでなく上半身全体が映るようにするとバランスが良いでしょう。可能であればカメラと目線の高さを合わせることをおすすめします。
部屋を片付け背景をすっきりさせる
自室からWeb面接に参加する場合、背景には注意しましょう。画面に物が映りこまないよう部屋を片付け、壁にポスター等を貼っている場合は剥がしておきます。背景はなるべく無地の壁になるように調整すると良いでしょう。
まとめ
Web(オンライン)面接には、対面面接とは異なる事前準備や注意事項があります。準備やマナーの意識を徹底することで、Web面接でも企業への熱い思いや自身の気持ちをしっかりと伝えることができます。今回紹介した内容を参考に、Web面接で好印象を残せるよう対策を行いましょう。
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